心理学が好きな犬の備忘録

臨床心理士がサブカルチャーから心理学まで好きなことを書いてゆく

Serial experiments lain と ユング心理学

心理学が好きな犬です!こんにちわん、こんばんわん!

コロナ自粛で、家に居る時間も増えますよね。

そんな時はアニメを観ましょう、語りましょう!

本コーナーは私が好きなアニメを紹介しながら、心理学的視点を織り交ぜ考察していくコーナーです。

第1回は、Serial experiments lainを紹介します。

 

存在は認識=意識の接続によって定義され、人はみな認識によって繋がれている。
記憶とはただの記録に過ぎない。

主人公は14歳の少女・玲音(lain)。物語は、一人の少女の飛び降りから始まり……

舞台はインターネット上と、現実世界。物語が進むにつれて、様々なlainが登場していきます。本作を通して、インターネットと現実世界の境界線について考えさせられます。

放送当時は1998年で、今のようにスマホを一人一台持っているのが当たり前ではない時代。ある意味近未来的な作品なのですが、今観ても新しく感じる不思議な作品です。全体を通して雰囲気が暗いので、気分が沈んでいるときに観るのはおススメできません!が、ちょっとダークな世界観や、謎解き考察が大好きな方はハマってしまうかと思います。

臨床心理士の書くブログということで、心理学に結びつけて語ろうという本コーナー。

今作といえばやはり、分析心理学者C.G.ユング集合的無意識でしょう。

 


集合的無意識とは、全ての人は深い意識の中で皆繋がっているという考え方。 集合的無意識が意識化わする際に現れる象徴をユングは 元型(アーキタイプ)と言っています。

 

 

元型(アーキタイプ)にはペルソナやアニマ、グレートマザーなど挙げられます。それは、社会的役割に応えるためにつくる仮面であったり、男性のもつ女性イメージ、母親イメージなど……

世界中の神話や伝説をみても、共通の価値観を含んでいるのも、集合的無意識によるもの、という考え方ができますね。

lainにおいても、集合的無意識という考え方を頭の片隅に置いて観たら新たな発見に気づき考えさせられるかと思います。

とにかくOPの曲と映像がかっこよく、玲音ちゃんがかわいい作品です!!

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