スクールカウンセラーとは?何をしている人なの?という疑問について答えるハナシ
こんにちわん、こんばんわん!心理学が好きな犬です。
スクールカウンセラーって?というブログタイトルで、ここ最近の投稿がかなりサブカル寄りに走り過ぎていることの帳尻合わせをするというのが本稿の目的というわけでは決してありません。えぇ、断じて。
私自身がスクールカウンセラーとして、学校の中に単身で乗り込む際に思うことや、うまくいかなかった体験、うまくいった体験などを話していきながら、スクールカウンセラーへの一般的な理解を深め、広く知ってもらおうというのが今回の企画です。
各都道府県の状況で配置回数や時間数にバラつきがあるため、全てに共通するというものではありませんが、それもまたスクールカウンセラーというものが漠然としていて曖昧で一般的にまだまだ浸透されていない現状を如実に表しているようにすら感じます。
臨床心理士・公認心理師の資格を持って、スクールカウンセラーのお仕事をさせていただいていますが、このスクールカウンセラーというお仕事はカウンセラーである以前に「営業職」だなと感じています。
なぜ?営業?と思う方も多いでしょう。
いきなり無知な状況で学校に足を踏み入れてみようものなら、その制度が始まった初期には黒船の来航と揶揄されたSCですが、黒船どころか行き先が定まらないイカダのようなものなんです。
まず、児童・生徒はスクールカウンセラーって言われてもピンとこないことも多いでしょうし、学級の担任の先生もその日々のハードな業務の中で、スクールカウンセラーが学校に来ているときに相談できるタイミングを作ること自体が大変だったりと相談のニーズがあっても、スクールカウンセラーにアクセスするまでに障壁があるケースも多いのです。
私が最初にスクールカウンセラーとして配置された回は誰からも相談されることがなく、相談室に座っていただけだったのです。
そこでスクールカウンセラーだよりを作成することを教頭先生に確認をとり、全校生徒に周知しました。
まずはスクールカウンセラーはどんな人なのか?好きな食べ物は?好きな漫画は?といった自己紹介の記事を書きました。
自分を知ってもらったうえで、カウンセリングって何をするの?ということや、守秘義務についてを書いて安心して相談室に足を運んでもらえるよう意識しました。
このスクールカウンセラーだよりを発行した後は少しずつ、相談が増えていきました。
せっかく、スクールカウンセラーという制度があり、予算が組まれているのだからその制度が本当に必要な人に活かされるべきだと思います。
しかしながら、そういう支援のニーズのあるケースに限って保護者の理解が消極的だったりすることもあります。
そういったケースこそ、保護者や児童生徒に直接カウンセリングを行うのではなく、担任の先生や生徒指導の先生、養護の先生などそのケースを取り巻く周囲の環境に向けて働きかけていきます。
文部科学省よりチーム学校という言葉が掲げられているように、SCも学校内で専門性を活かしチームとしての学校組織に加わることが大切であるとされています。
スクールカウンセラーというほんの数時間しかそのケースに向き合っていないシンリシよりも学校の先生方の方が多くの時間をそのケースに費やしている専門家なのです。
だからこそ、問題にだけ焦点をあてるのではなく、うまくいっていることや、問題行動が起きていない場面についてを考えるなど、異なる視点を提示し問題解決のヒントをみつけるお手伝いをすることもあります。
スクールカウンセラーは回数や時間に限りがあるので、このような短期療法の視点は非常に有効だったりします。
児童生徒や、保護者だけでなく、先生方への助言もスクールカウンセラーのお仕事というわけです。
そして、もう一つ重要なお仕事があります。
給食です(迫真)
給食を子どもたちと一緒に食べる際の雑談も重要な役割があるんですよね。そのクラスの雰囲気をつかむには子どもたちと関わるのが一番です。
最近でこそコロナの影響で一緒に食べることはありませんが、やはり何気ない時間を過ごすこともスクールカウンセラーという存在を知ってもらう「営業」の一環であるわけです。
スクールカウンセラーの重要なお仕事としての給食
オチとしては弱いかもしれませんが、今回はこの辺で!