小澤廉、暴力報道から考える恋人のDVと困った時の対処法
仮面ライダー鎧武や共演NGに出演の他、おそ松さんなどの舞台作品で活躍の人気俳優小澤廉さんが元交際相手に対するDVが文春オンラインによって明らかになりました。
報道の内容について事務所によって事実確認の後、契約解除となったことが公式ホームページで報告されています。
元交際相手は高校1年生の頃から小沢さんとの交際があったようで、その中では多くのDVを受けていながらもその関係は続き、妊娠後の堕胎強要など様々な精神的、かつ肉体的苦痛を伴い自殺未遂にまで追い込まれていたそうです。この関係は5年にも渡って続いていたとのことで、被害女性がどれほどの思いで日々を送っていたかと思うと胸が痛みます。
さて、このような報道からどうしてこの関係が5年間も続いてしまったのか。もしも自分がこのような立場に置かれたらどうしたらいいのだろうか。という点から考えていきたいと思います。
1.DV彼氏との恋愛関係はなぜ続いてしまうのか?
DVの関係性が長く続いてしまう背景には様々な要因があるかと思いますが、まずはDV加害者の独占欲の強さと、自分への自信のなさというものが挙げられます。
自分に自信がないからこそ、力によって支配する(暴力行為:金銭的な支配や精神的・肉体的な暴力)ことにより相手をコントロールします。しかし、一旦暴力を振るい終えると、急に優しい姿を見せ豹変します(ハネムーン期)。
DVの被害者はたまに見せるこの優しい姿があるからこそ、相手を切る捨てることができない共依存の関係になってしまい長くこの関係が続いてしまいます。DV被害者にとっても「私が居ないとこの人はダメなんだ」と許してしまうんですね。
2.DVに気づいた時の対処法
こういった関係性は暴力の程度や内容に違いはあっても、ありがちかと思います。おかしいな?と気づいても暴力の後の優しい1面をみたり、暴力的な場面以外では自分のことをよく理解してくれてその人しか自分を理解してくれる人はいないと錯覚しがちです。
しかし、実際は暴力なんて振るわれずにあなたのことを理解してくれる人は世の中にきっといるでしょうし、居ないと思うのであればそれは単にまだ今この瞬間に出会えていないだけだと思います。
ちょっとでも苦しい思いをしているのであれば身近な人に相談するもよし、もし身近に相談できる人がいないのであれば、DVの相談窓口等での相談をまずは電話などでしてみても良いのではと思います。
また、自分の命の危険性がある緊急を要する場合はDV加害者のために警察に通報し保護してもらうことも大切な選択肢です。
日本全国各地に相談窓口がありますので、お近くの相談機関に電話で確認をとり実際に足を運んで話すということも場合によっては必要でしょう。
死にたいやつらい、苦しいといった気持ちが相手との関係の中で生じてしまうのであればその気持ちを試練だとか、一過性のものだと看過すべきではありません。相手のことを大切に思うであれば尚更悪循環を断ち切り、適切な形で関係を維持していけるよう考えていくことが大切でしょう。
そういったお手伝いを我々心理士(師)含む様々な支援に携わる対人援助職が担っていけたらと思っています。
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