心理学が好きな犬の備忘録

臨床心理士がサブカルチャーから心理学まで好きなことを書いてゆく

ガチャの確率を乗り越えろ!確率と心理学を用いてソシャゲの闇を暴く

 

さらば、諭吉。次の10連で必ず引ける!!

こんにちわん、こんばんわん。ソシャゲが好きな犬です。

年末年始、様々なソシャゲがクリスマスイベントや年始イベントを開始し我々ユーザーも非常に盛り上がる時期です。そして、財布の紐も緩くなりがちな季節、そう全てはガチャへ。

 

私も、昔はパズドラからモンスト、FGOなどその他様々なソシャゲをプレイして多くのガチャを引いてきました。犠牲になった諭吉の数を数えろ!と問われても「今さら数えられるか!」とこればかりはソシャゲをプレイしていたらエターナルのテーマなのです。

今回は、そんなソシャゲとガチャに正しく向き合い楽しく遊んでいくために確率と心理学の知識を駆使しながら話していこうという記事です。

1.何回引いても100%にはならない(天井のあるガチャを除く)

例えば、排出確率1%のレアキャラがでるガチャを100回引いてもレアキャラが1体以上引ける確率は約63%なんですよね。逆に言うと約37%の確率で引けないわけです。

2/3 の人は引けるけど、1/3の人は爆死してしまう。

では、200回引いたらどうだろうか。さすがに200回引いたらもうほぼ確なのではないか?

1体以上引ける確率は約87%まで引きあがります。しかし、それでも引けない確率は約13%です。極端な話、100人中13人は200回引いてもピックアップキャラを手に入れることが出来ないという厳しい現実です。

実際は複数ピックアップの副産物があったり、ガチャを引くだけでアイテムが蓄積されてゲームを進める上で役立つなど、ソシャゲごとにガチャ10連の価値は違うかと思います。

 

では、なぜそれでも私たちはガチャ引くことをやめないのでしょうか。

 

 

2.正常性バイアスに気をつけろ

正常性バイアスとは、社会心理学で用いられる言葉で認知バイアスの1種です。

これは震災時やコロナ禍においても耳にする言葉で、「私には関係ない」「私はきっと大丈夫だろう」「まだ、大丈夫だ」と都合の悪い情報を遮断し、最悪の事態を軽視する傾向のことを言います。

これはガチャを引く私たちの心にも働いているのではないでしょうか。37%の確率で引けない可能性があるにも関わらず果敢にガチャに挑むその時の気持ちはきっと「自分は大丈夫だ!引ける!」という根拠のない自信に満ちあふれているでしょう(笑)

 

3.埋没費用(サンクコスト)効果(コンコルド効果)を理解しておこう

 さて、そんなバイアスがかかった状態でガチャを引いた暁には「爆死」という受け入れがたい現実に直面します。

そんなときに知っておくべき言葉として、埋没費用効果やコンコルド効果という言葉が役に立ちます。これは、ここまで割いてきたコストに対しこれまでの損失を取り戻すためにさらに投資を継続していくという心理的傾向のことを言います。

身に覚えがあるのではないでしょうか?私にはあります。

こればかりは先に挙げたようにどれだけガチャを引いても100%にはならないという確率の闇を考えたら非常に危険なことが分かります。

ガチャは予め予算を決めておき、無理のない課金(実質これは無課金)で楽しむことが重要というわけです。

コンコルド効果を理解したうえで、ぐっと堪えるという選択も時に大切なのです。

 

4.最後に

 ガチャの確率を計算し、ある程度の確率で敗北するリスクがあることを理解し、しっかりと予算と相談しながらガチャを楽しむことを考えてきました。年末年始の正月ガチャ等に向けて今からしっかりと計画を立て、一過性の感情に流されず冷静にガチャを楽しみましょう。

また、ガチャを爆死してしまっても、確率を見ると一定数の人が爆死しているのだからそう落ち込む必要もありません。Twitterにスクショを載せる人もガチャに勝った人が多く載せているだけで、同じく爆死した人はスクショもせず投稿もしていないというケースが多いかと思います。

 

 

しかし、推しを引くためならば諦めてはいけません。

 

確率の壁を乗り越えろ!!!(尚、一切の責任を負いませんのでご了承ください。)

 

 

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  • 発売日: 2016/08/12
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

ガチャの詳しい確率の検証については下記のサイトをご参照ください。

dskjal.com