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コロナ変異?第三波? 学校や学童保育の現場で考えるマスクとコロナ~子どもたちの目線から

 

いよいよ今年も気温も下がり、寒さと共に全国的に新型コロナウイルス感染症の感染者がじわじわと増えている。

 

再び、学校が休校になる可能性もあり、その際は再び学童保育の現場も開所時間が変更されたり、ニーズも高まり入所を希望する児童が増えるかもしれない。

 

私自身も学童保育で勤務しているため、3月~4月の学校の休校に伴う学童保育の1日開所が長期間続いた際は現場が疲弊していたのを目の当たりにした。あれは「早めに来た夏休みの悪夢」とでも揶揄すべきだろうか。

少なくとも、このような学童保育という空間も必要性があり、世の中も改めて重要だと再確認したのだから悪夢なんて揶揄すべきではないし失礼なので撤回しよう。

ただ、運営母体によって様々だが学童保育支援員にもコロナ下の勤務における手当の拡充なども必要だと感じる。

感染リスクと常に隣り合わせであり、保育に様々な配慮をしながら働いているからだ。それは学校ももちろん同様である。

 

「マスクをつけなさい」「大声で喋らないで」「おやつを向き合って食べない!」

このような声かけをしている、していた。それが正しいし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後その通りなのである。去年は、さらには1月や2月にはあたりまえにできていたことができなくなった。

常識の書き換えというのはあまりに容易い。メディアの報道や行政の指導の下、現場で教員や学童保育支援員、保育士様々な子どもに関わる大人は私を含め上に挙げたような声かけをするようになった。

 

ただ、それは正しいようで少し間違っているとも感じる自分がいた。

読書の時間は1人で本を読むのだからマスクを外しても構わないし、そもそもなぜマスクをつける必要があるのかをしっかりと伝える必要がある。

 

なぜマスクが必要なのか?

感染症とはそもそも何なのか?

マスクをつけたら安心なのか?

 鼻や口の機能とは?

 

しっかりと子どもの目線で理解できるように考え向き合うことで子どもたちは自ら他者に気を遣いマスクをつけることができる。

上からルールを押し付けるだけでは、逆にわざとルールを逸脱することだってよくある。子どもなんてそんなものだ。

 過剰に新型コロナを恐れすぎてはいけないし、侮ってもいけない。

過剰な大人の緊張感は子どもにも伝わり、ストレスや不安は伝播しそういった心の不安が睡眠や食生活に影響してしまえば返ってウイルスに立ち向かう免疫を弱まらせてしまうことだって考えられるだろう。

 

子どもと接する大人は第三波の危機迫る今だからこそ、改めてマスクや手指消毒の必要な場面と、感染症がなぜ怖いのかをしっかりと子ども目線で伝え考えながら、注意するのではなく皆で協力し他者に気を遣いながら日常を送れるよう目指していきたい。

 

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