心理学が好きな犬の備忘録

臨床心理士がサブカルチャーから心理学まで好きなことを書いてゆく

あだ名禁止?学校で広がるルールといじめについて考える

 

こんにちわん、こんばんわん!心理学が好きな犬です。

 

Twitterのトレンドに、あだ名禁止というワードが上がってきたこともあり、気になって追ってみました。

News Up 子どもはもう使わない?「あだ名」のメリット生かすには | 教育 | NHKニュース

 

NHKニュースより、このような記事をみつけました。

一部、学校では決まりとしてあだ名を禁止している学校もあったようです。

 

学校での、いじめ問題というか友人関係に関するトラブルというのはスクールカウンセラーとして関わっていく中で相談の内容に多い印象を受けます。

あだ名は友人関係を親密にする大切なコミュニケーションツールです。一方で、身体的な特徴を揶揄する形などの悪質な呼び名で呼び嫌がる姿がさらにその呼び方を助長するという側面もありますね。

 

言われた側はやはり気分がいいものではありません。

中川翔子さんも、あだ名トラブルで嫌な思いをしてきた過去があることを言及されていたようです。

中川翔子は過去にひどいあだ名に苦しめられたが 「あだ名禁止には反対」 - ライブドアニュース

あだ名で嫌な思いをしたからといって禁止にしたらいいという立場ではないというのも考えさせられますね。

 

たしかに、当事者間でしっかり嫌なことは言うということが大切だと思います。それでも解決が難しい場合、学校の先生や周りの大人に相談する必要があります。

小学生や中学生のうちに、困ったときに周りの大人に頼り問題解決していくということを学んでいくことは大切なことだと思います。

もしも学校現場において先生方が対応に困られた際は、私たちスクールカウンセラーの出番でしょう。

単に、禁止して問題が起こることを避けようとするのではなく、問題が起きても冷静に対応する流れをつくることで、子どもたちの成長の機会にもなるかと思います。また、返って禁止になっていることの方が興味がわきやってみたい、ルールを破ってやろうと思ってしまう気持ちが沸くのも事実でしょう。

 

校則、ルールは学校臨床を考えるうえで切り離せないワードですね。

ルールという言葉は私も昔は嫌いでなぜ校則があるのだろうと思っていました。やはり、社会にでてからそういったことに意味があったのだなと感じる場面は増えました。

髪の長さなんて自由で良いでしょと思うこともあったし、授業中喋って何が悪いとも思ったこともあります。

そういった疑問を投げかけてくる子児童・生徒も多いです。

そんなときは「めんどくさいよねぇ、ダルいよねぇ」と共感する犬です。

まずは、否定するのではなく共感し、集団生活の中では最低限の協調性をもって関わってくことの大切さを一緒に考えていくことからスタートするのかなぁと思っています。