赤い公園、津野米咲さんの悲しいニュースを受けて
今年に入って、何度目だろうか。芸能や音楽の業界の中での悲しいニュースが流れ続けていますね。
こういった状況で、コロナ禍だからとか、闇が深い陰謀があるかもしれないとか様々な憶測が飛び交ってしまうのも不思議なことではありません。
しかし、人の生きづらさというのはどのような時代背景に関わらず生じる問題です。
同時に、ふとした瞬間に人生をリタイアしてしまおうという気持ちが過るのも特別なことではありません。
今回の件も、きっと本人にしかわからないつらさというものがあったでしょう。
私は音楽が好きです。
赤い公園というバンドの津野米咲さんの悲しいニュースを受けて、改めて赤い公園の音楽を聴きました。
音楽業界って27クラブって言葉もあるように、その素晴らしい才能がありながらも若くして亡くなるミュージシャンが多いイメージがあります。
亡くなったあとも音楽は遺り続けますし、より一層美しく繊細な音がヘッドフォン越しに鳴り続けるんですよね。
それでも残された私たちはいつも、偉大なミュージシャンの死に悔み続けています。
「生きているうちに、ライブでその音を聴きたかった、プレイ中の彼の、彼女の顔を観たかった」
そのような虚無感にいつも襲われます。今回のニュースを受けても、勿論そうでした。
私たちの人生は永遠ではないからこそ、好きなものは好きと言いたいですし、ライブにだって行かずに後悔する前にいっぱい行きたい。
改めてそう思わされました。
残された私たちはいつも苦しい思いをします。心の専門家だからこそ、自分に力があれば、もっと別の方法があったんじゃないかと不毛な議論を頭の中で巡らします。
だからこそ、メンタルヘルスに関する情報の発信という点でより一層、価値のある情報を発信していきたいと思いました。一人でも多くの方に、このような悲しい事態を招かないよう未然に防いでいきたい。そういった取り組みが、身近なレベルで広まっていくことの重要性を改めて感じています。
赤い公園という音楽に出会えたことに感謝し、これからもヘッドフォン越しにそのギターの音を聴かせてくれることに感謝して
津野米咲さん、ご冥福をお祈りいたします。
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